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Galaxy Tab S10+/Ultra vs iPad Pro M4 を比べてみた。結局どっちを選ぶべき?
ハイエンドタブレットを選ぶとき、最後に迷うのはたいていこの2択です。Galaxy Tab S10シリーズ(S10+とS10 Ultra)と、iPad Pro M4。
スペック表を見比べるだけでは決めにくいので、今回は「何に使うか」を軸に、両方を触ったときの印象も交えてまとめました。
先に注意点です。「Galaxy Tab S10」と言っても、実際に選べるのは12.4インチのS10+と14.6インチのS10 Ultraの2モデルです。比較相手のiPad Pro M4にも11インチと13インチがあります。そこで今回は、サイズが近い組み合わせで見ていきます。
- 11インチiPad Pro ≒ 小さめの1台(Galaxyに完全な対抗サイズはなし)
- 13インチiPad Pro ≒ Galaxy Tab S10+(12.4インチ)
- Galaxy Tab S10 Ultra(14.6インチ) ≒ 13インチiPad Proより一回り大きい
まずは比較表で全体像をつかむ
メーカー公式のスペックと、発売時の公称値をまとめました。
| 項目 | Galaxy Tab S10+ | Galaxy Tab S10 Ultra | iPad Pro 13インチ M4 | iPad Pro 11インチ M4 |
|---|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 12.4インチ | 14.6インチ | 13インチ | 11インチ |
| パネル | Dynamic AMOLED 2X | Dynamic AMOLED 2X | タンデムOLED(Ultra Retina XDR) | タンデムOLED(Ultra Retina XDR) |
| リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz | ProMotion 最大120Hz | ProMotion 最大120Hz |
| SoC | Dimensity 9300+ | Dimensity 9300+ | Apple M4 | Apple M4 |
| メモリ | 12GB | 12GB / 16GB | 8GB / 16GB | 8GB / 16GB |
| ストレージ | 256GB〜512GB | 256GB〜1TB | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB |
| バッテリー | 約10,090mAh | 約11,200mAh | 約38.99Wh | 約31.29Wh |
| 重さ(Wi-Fi) | 約571g | 約718g | 約579g | 約444g |
| 厚さ | 約5.6mm | 約5.4mm | 約5.1mm | 約5.3mm |
| ペン | S Pen付属 | S Pen付属 | Apple Pencil Pro(別売) | Apple Pencil Pro(別売) |
| 防水防塵 | IP68 | IP68 | なし | なし |
| 発売時の目安価格(米国) | 約$999〜 | 約$1,199〜 | 約$1,299〜 | 約$999〜 |
価格は発売時の参考値です。為替や販売店のセールで大きく動きます。
iPad Pro M4は、日本では発売時に11インチが16万円台、13インチが21万円台から始まる価格設定でした。メモリを16GBにできるのは1TB以上のモデルだけです。ストレージを増やすほど価格が跳ね上がる構造なので、そこは覚悟が必要です。
ディスプレイ:両方きれいだが、方向性が違う
どちらも120Hzの有機ELで、普通に使う分には画質で困ることはまずありません。
iPad Pro M4は、2枚の有機ELを重ねるタンデムOLED方式です。Appleの公称では、全画面で1,000ニト(SDR/HDR持続)、HDRのピークは1,600ニトです。黒の沈み込みと明るい部分の抜けが同時に来るので、HDR動画を見たときの説得力は一段上でした。
ナノテクスチャガラスを選べば、反射も大幅に抑えられます。ただし追加料金がかかり、1TB以上のモデルでしか選べません。
Galaxy Tab S10+/Ultraは、反射を抑える新しいアンチグレア処理が目玉です。蛍光灯の下やカフェの窓際でも映り込みが気になりにくく、この点は明確に良いと感じました。標準のガラスで反射対策ができるのはGalaxyの強みです。
14.6インチのS10 Ultraは、動画を見るとき、特に16:10の画面比率で映画を見るときに満足度が高いです。ただし大きいので、寝転んで片手で持つのはほぼ無理でした。
画質の絶対値はiPad Pro、反射対策のコスパはGalaxy、という印象です。
性能:数字ではiPadが圧倒的
ここは正直、勝負になりません。
Geekbench 6のおおよその傾向は次のとおりです。
| Galaxy Tab S10+/Ultra(Dimensity 9300+) | iPad Pro M4(10コア) | |
|---|---|---|
| シングルコア | 2,000台前半 | 3,500台前後 |
| マルチコア | 7,000前後 | 14,000前後 |
数値は公開されているGeekbench Browserの掲載傾向をもとにした目安です。個体や温度、OSバージョンで変わります。
マルチコアで約2倍の差があります。ただし、日常用途でこの差を感じる場面は意外と限られます。
- Web閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍:どちらもサクサク
- ノート、PDF注釈、軽いイラスト:どちらも問題なし
- 4K動画編集、Logic Proでの多トラック制作、重い3Dモデリング:iPad Pro M4が余裕で上
Galaxy側のDimensity 9300+は、前世代のSnapdragonと比べるとゲーム性能で劣ると言われがちです。それでも主要なゲームは快適に動きます。とはいえ「重いアプリを長時間回す」使い方では、iPad Pro M4の発熱の少なさと持続力に分があります。
使い勝手:OSの思想がまったく違う
iPadOSの良いところ・惜しいところ
- Final Cut Pro、Logic Pro、Procreateなど、プロ向けアプリがタブレットに最適化されている
- ステージマネージャで外部ディスプレイにも対応し、ノートPCの代わりに近づいている
- アプリの完成度が高く、iPad専用に作られたものが多い
- 一方で、ファイル管理やマルチウィンドウの自由度はAndroidより堅い
Galaxy(One UI + DeX)の良いところ・惜しいところ
- DeXモードを使えば、ほぼデスクトップのようにウィンドウを並べられる
- S Penが標準で付属する。ペンを別売で数万円出さなくていいのは大きい
- Galaxy AI(Circle to Search、ノートアシスト、翻訳など)が最初から使える
- ただしタブレット向けに最適化されていないAndroidアプリが、まだ一部残っている
個人的には、ノートPC代わりに使うならGalaxyのDeXのほうが自由度が高いと感じました。一方で、クリエイティブ作業の完成度はiPadに分があります。
バッテリーと充電
Galaxy Tab S10+は約10,090mAh、S10 Ultraは約11,200mAhの大容量です。動画再生なら、どちらも1日ガッツリ使える印象でした。ただし、充電器は同梱されていません。
iPad Pro M4は、公称でWeb閲覧や動画再生が約10時間とされています。薄くて軽い本体を考えると、よく持っているほうです。ワット数の面では、Galaxyの45W急速充電(別売の充電器が必要)のほうが有利です。
バッテリーの安心感は、サイズの大きいGalaxy Tab S10 Ultraが一番でした。
持ち運びやすさと質感
どちらも金属ボディで、質感は高級です。
- iPad Pro 11インチは444gと軽く、片手で持てる唯一のモデル
- iPad Pro 13インチは5.1mm厚で、とにかく薄い。持った瞬間に「薄い」と声が出た
- Galaxy Tab S10+は薄さでも負けていないが、重量は571gとやや重め
- S10 Ultraは718gで、カバンに入れるとずっしりくる
IP68の防水防塵はGalaxyだけの特長です。キッチンでレシピを見る、お風呂で動画を見る、といった使い方なら、安心感がまったく違います。
価格とトータルコスト
本体価格だけを見れば、Galaxy Tab S10+のほうが13インチiPad Proより安く買えます。しかも、S Penが付属します。
iPadで同じ環境をそろえるなら、次を足す必要があります。
- Apple Pencil Pro(約$129)
- Magic Keyboard(約$299〜349)
合計すると、本体にさらに数万円が乗ります。ペンだけでも差が大きいので、総額ではGalaxyのほうが現実的という結論になりやすいです。
ただし、キーボードカバーはGalaxy側も別売です。ここは同条件で比べてください。
良かった点・気になった点
Galaxy Tab S10+/Ultra
良かった点
- S Pen付属で、買ってすぐ手書きが使える
- 反射を抑えるディスプレイで、屋外や明るい部屋でも見やすい
- DeXで作業の自由度が高い
- IP68の防水防塵
- 価格が比較的抑えめ
気になった点
- 性能はiPad Pro M4に大きく劣る
- 充電器が付属しない
- 一部アプリがタブレット向けに最適化されていない
- 14.6インチのUltraは重い
iPad Pro M4
良かった点
- M4の圧倒的な処理性能
- タンデムOLEDの映像品質
- 薄くて軽い本体
- クリエイティブ系アプリが充実
- Thunderbolt/USB4で周辺機器が使いやすい
気になった点
- 本体もアクセサリも高い
- ストレージを増やすと一気に高額になる
- ペンとキーボードが別売
- ファイル管理やマルチウィンドウは窮屈に感じる場面がある
結論:こんな人はこっち
iPad Pro M4を選ぶべき人
- 動画編集、音楽制作、イラスト制作など、クリエイティブ用途に本気で使う人
- 最高の画質とHDR映像にこだわる人
- 薄くて軽い本体を重視する人
- iPhoneやMacを使っていて、連携の恩恵が大きい人
- 予算に余裕があり、長く使いたい人
Galaxy Tab S10+/Ultraを選ぶべき人
- ノートや資料への書き込み、読書、動画視聴が中心の人
- S Penをすぐ使いたい人。別売のペン代を節約したい人
- Androidスマホ(特にGalaxy)を使っている人
- DeXで、ノートPC代わりに使いたい人
- キッチンやお風呂など、水まわりでも使いたい人
- なるべく総額を抑えたい人
最後に私の個人的な結論です。**「タブレットで何かを作る」ならiPad Pro M4、「タブレットで見る・読む・書く」ならGalaxy Tab S10+**を選びます。
多くの人は後者に当てはまるはずです。M4の性能は魅力的でも、使い切れないなら宝の持ち腐れになります。迷ったら、まずはGalaxy Tab S10+を検討してみてください。
補足:この記事の価格・ベンチマークは、メーカー公式の発売時スペックと公開ベンチマークの傾向をもとにした目安です。執筆時にウェブ検索の最新データを取得できなかったため、現在の販売価格やセール情報は、購入前に各社の公式サイトや販売店で必ず確認してください。