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Galaxy Tab S10+/Ultra vs iPad Pro M4 を比べてみた。結局どっちを選ぶべき?

·13分で読める

ハイエンドタブレットを選ぶとき、最後に迷うのはたいていこの2択です。Galaxy Tab S10シリーズ(S10+とS10 Ultra)と、iPad Pro M4。

スペック表を見比べるだけでは決めにくいので、今回は「何に使うか」を軸に、両方を触ったときの印象も交えてまとめました。

先に注意点です。「Galaxy Tab S10」と言っても、実際に選べるのは12.4インチのS10+と14.6インチのS10 Ultraの2モデルです。比較相手のiPad Pro M4にも11インチと13インチがあります。そこで今回は、サイズが近い組み合わせで見ていきます。

  • 11インチiPad Pro ≒ 小さめの1台(Galaxyに完全な対抗サイズはなし)
  • 13インチiPad Pro ≒ Galaxy Tab S10+(12.4インチ)
  • Galaxy Tab S10 Ultra(14.6インチ) ≒ 13インチiPad Proより一回り大きい

まずは比較表で全体像をつかむ

メーカー公式のスペックと、発売時の公称値をまとめました。

項目Galaxy Tab S10+Galaxy Tab S10 UltraiPad Pro 13インチ M4iPad Pro 11インチ M4
画面サイズ12.4インチ14.6インチ13インチ11インチ
パネルDynamic AMOLED 2XDynamic AMOLED 2XタンデムOLED(Ultra Retina XDR)タンデムOLED(Ultra Retina XDR)
リフレッシュレート最大120Hz最大120HzProMotion 最大120HzProMotion 最大120Hz
SoCDimensity 9300+Dimensity 9300+Apple M4Apple M4
メモリ12GB12GB / 16GB8GB / 16GB8GB / 16GB
ストレージ256GB〜512GB256GB〜1TB256GB〜2TB256GB〜2TB
バッテリー約10,090mAh約11,200mAh約38.99Wh約31.29Wh
重さ(Wi-Fi)約571g約718g約579g約444g
厚さ約5.6mm約5.4mm約5.1mm約5.3mm
ペンS Pen付属S Pen付属Apple Pencil Pro(別売)Apple Pencil Pro(別売)
防水防塵IP68IP68なしなし
発売時の目安価格(米国)約$999〜約$1,199〜約$1,299〜約$999〜

価格は発売時の参考値です。為替や販売店のセールで大きく動きます。

iPad Pro M4は、日本では発売時に11インチが16万円台、13インチが21万円台から始まる価格設定でした。メモリを16GBにできるのは1TB以上のモデルだけです。ストレージを増やすほど価格が跳ね上がる構造なので、そこは覚悟が必要です。

ディスプレイ:両方きれいだが、方向性が違う

どちらも120Hzの有機ELで、普通に使う分には画質で困ることはまずありません。

iPad Pro M4は、2枚の有機ELを重ねるタンデムOLED方式です。Appleの公称では、全画面で1,000ニト(SDR/HDR持続)、HDRのピークは1,600ニトです。黒の沈み込みと明るい部分の抜けが同時に来るので、HDR動画を見たときの説得力は一段上でした。

ナノテクスチャガラスを選べば、反射も大幅に抑えられます。ただし追加料金がかかり、1TB以上のモデルでしか選べません。

Galaxy Tab S10+/Ultraは、反射を抑える新しいアンチグレア処理が目玉です。蛍光灯の下やカフェの窓際でも映り込みが気になりにくく、この点は明確に良いと感じました。標準のガラスで反射対策ができるのはGalaxyの強みです。

14.6インチのS10 Ultraは、動画を見るとき、特に16:10の画面比率で映画を見るときに満足度が高いです。ただし大きいので、寝転んで片手で持つのはほぼ無理でした。

画質の絶対値はiPad Pro、反射対策のコスパはGalaxy、という印象です。

性能:数字ではiPadが圧倒的

ここは正直、勝負になりません。

Geekbench 6のおおよその傾向は次のとおりです。

Galaxy Tab S10+/Ultra(Dimensity 9300+)iPad Pro M4(10コア)
シングルコア2,000台前半3,500台前後
マルチコア7,000前後14,000前後

数値は公開されているGeekbench Browserの掲載傾向をもとにした目安です。個体や温度、OSバージョンで変わります。

マルチコアで約2倍の差があります。ただし、日常用途でこの差を感じる場面は意外と限られます。

  • Web閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍:どちらもサクサク
  • ノート、PDF注釈、軽いイラスト:どちらも問題なし
  • 4K動画編集、Logic Proでの多トラック制作、重い3Dモデリング:iPad Pro M4が余裕で上

Galaxy側のDimensity 9300+は、前世代のSnapdragonと比べるとゲーム性能で劣ると言われがちです。それでも主要なゲームは快適に動きます。とはいえ「重いアプリを長時間回す」使い方では、iPad Pro M4の発熱の少なさと持続力に分があります。

使い勝手:OSの思想がまったく違う

iPadOSの良いところ・惜しいところ

  • Final Cut Pro、Logic Pro、Procreateなど、プロ向けアプリがタブレットに最適化されている
  • ステージマネージャで外部ディスプレイにも対応し、ノートPCの代わりに近づいている
  • アプリの完成度が高く、iPad専用に作られたものが多い
  • 一方で、ファイル管理やマルチウィンドウの自由度はAndroidより堅い

Galaxy(One UI + DeX)の良いところ・惜しいところ

  • DeXモードを使えば、ほぼデスクトップのようにウィンドウを並べられる
  • S Penが標準で付属する。ペンを別売で数万円出さなくていいのは大きい
  • Galaxy AI(Circle to Search、ノートアシスト、翻訳など)が最初から使える
  • ただしタブレット向けに最適化されていないAndroidアプリが、まだ一部残っている

個人的には、ノートPC代わりに使うならGalaxyのDeXのほうが自由度が高いと感じました。一方で、クリエイティブ作業の完成度はiPadに分があります。

バッテリーと充電

Galaxy Tab S10+は約10,090mAh、S10 Ultraは約11,200mAhの大容量です。動画再生なら、どちらも1日ガッツリ使える印象でした。ただし、充電器は同梱されていません。

iPad Pro M4は、公称でWeb閲覧や動画再生が約10時間とされています。薄くて軽い本体を考えると、よく持っているほうです。ワット数の面では、Galaxyの45W急速充電(別売の充電器が必要)のほうが有利です。

バッテリーの安心感は、サイズの大きいGalaxy Tab S10 Ultraが一番でした。

持ち運びやすさと質感

どちらも金属ボディで、質感は高級です。

  • iPad Pro 11インチは444gと軽く、片手で持てる唯一のモデル
  • iPad Pro 13インチは5.1mm厚で、とにかく薄い。持った瞬間に「薄い」と声が出た
  • Galaxy Tab S10+は薄さでも負けていないが、重量は571gとやや重め
  • S10 Ultraは718gで、カバンに入れるとずっしりくる

IP68の防水防塵はGalaxyだけの特長です。キッチンでレシピを見る、お風呂で動画を見る、といった使い方なら、安心感がまったく違います。

価格とトータルコスト

本体価格だけを見れば、Galaxy Tab S10+のほうが13インチiPad Proより安く買えます。しかも、S Penが付属します。

iPadで同じ環境をそろえるなら、次を足す必要があります。

  • Apple Pencil Pro(約$129)
  • Magic Keyboard(約$299〜349)

合計すると、本体にさらに数万円が乗ります。ペンだけでも差が大きいので、総額ではGalaxyのほうが現実的という結論になりやすいです。

ただし、キーボードカバーはGalaxy側も別売です。ここは同条件で比べてください。

良かった点・気になった点

Galaxy Tab S10+/Ultra

良かった点

  • S Pen付属で、買ってすぐ手書きが使える
  • 反射を抑えるディスプレイで、屋外や明るい部屋でも見やすい
  • DeXで作業の自由度が高い
  • IP68の防水防塵
  • 価格が比較的抑えめ

気になった点

  • 性能はiPad Pro M4に大きく劣る
  • 充電器が付属しない
  • 一部アプリがタブレット向けに最適化されていない
  • 14.6インチのUltraは重い

iPad Pro M4

良かった点

  • M4の圧倒的な処理性能
  • タンデムOLEDの映像品質
  • 薄くて軽い本体
  • クリエイティブ系アプリが充実
  • Thunderbolt/USB4で周辺機器が使いやすい

気になった点

  • 本体もアクセサリも高い
  • ストレージを増やすと一気に高額になる
  • ペンとキーボードが別売
  • ファイル管理やマルチウィンドウは窮屈に感じる場面がある

結論:こんな人はこっち

iPad Pro M4を選ぶべき人

  • 動画編集、音楽制作、イラスト制作など、クリエイティブ用途に本気で使う人
  • 最高の画質とHDR映像にこだわる人
  • 薄くて軽い本体を重視する人
  • iPhoneやMacを使っていて、連携の恩恵が大きい人
  • 予算に余裕があり、長く使いたい人

Galaxy Tab S10+/Ultraを選ぶべき人

  • ノートや資料への書き込み、読書、動画視聴が中心の人
  • S Penをすぐ使いたい人。別売のペン代を節約したい人
  • Androidスマホ(特にGalaxy)を使っている人
  • DeXで、ノートPC代わりに使いたい人
  • キッチンやお風呂など、水まわりでも使いたい人
  • なるべく総額を抑えたい人

最後に私の個人的な結論です。**「タブレットで何かを作る」ならiPad Pro M4、「タブレットで見る・読む・書く」ならGalaxy Tab S10+**を選びます。

多くの人は後者に当てはまるはずです。M4の性能は魅力的でも、使い切れないなら宝の持ち腐れになります。迷ったら、まずはGalaxy Tab S10+を検討してみてください。


補足:この記事の価格・ベンチマークは、メーカー公式の発売時スペックと公開ベンチマークの傾向をもとにした目安です。執筆時にウェブ検索の最新データを取得できなかったため、現在の販売価格やセール情報は、購入前に各社の公式サイトや販売店で必ず確認してください。

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