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Figma vs Sketch vs Canva 比較レビュー|3つ使い分けて分かった「選ぶ基準」
「結局、Figma・Sketch・Canvaのどれを契約すればいいの?」と、友人やクライアントによく聞かれます。そのたびに「用途しだいだよ」と答えてきましたが、それでは答えになっていません。そこで今回は、同じ小さな案件(LPのUIデザイン、SNSバナー、社内プレゼン資料)を3ツールでそれぞれ作り、違いを整理しました。
先に結論を書くと、この3つは「同じ土俵の競合」というより、得意な戦場がかなり違うツールです。
まず結論:ざっくり選ぶならこう
- Webアプリ・UIを複数人で作る → Figma
- Macだけで、軽快に1人〜少人数で作る → Sketch
- デザイナーではないが、見栄えのいい制作物を早く作りたい → Canva
詳しい理由は、このあと順番に書きます。
比較表(料金・スペックの目安)
料金は私が把握している公式の公開情報をもとにした目安です。為替、プラン改定、地域で変わります。契約前に公式ページを必ず見てください。
| 項目 | Figma | Sketch | Canva |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | UI/UX、プロトタイプ、共同作業 | UIデザイン(Mac専用) | バナー、資料、SNS、動画など幅広い制作物 |
| 動作環境 | ブラウザ+デスクトップアプリ(Win/Mac) | macOS専用アプリ+閲覧・コメント用のWeb | ブラウザ+アプリ(Win/Mac/モバイル) |
| 無料プラン | あり(ファイル数などに制限) | 体験版のみ(閲覧・コメントは無料) | あり(機能は充実) |
| 有料の目安 | 有料プランは1席あたり月15〜16ドル前後(年払い)。用途別の席(Dev席・Collab席)あり | Standardは1エディタあたり月10〜12ドル前後 | Proは月1,180円、年11,800円前後 |
| リアルタイム共同編集 | ◎ 標準で強い | ○ 対応するが、Figmaほど自然ではない | ○ 簡単な共同編集向き |
| プロトタイプ | ◎ | ○ | △ 簡易的 |
| プラグイン・拡張 | ◎ コミュニティが巨大 | ○ | ○ アプリ連携が豊富 |
| 学習コスト | 中 | 中 | 低 |
| デザイン職以外の人 | やや敷居が高い | やや敷居が高い | ◎ |
Figma:チーム開発なら、ほぼ一択
私が一番長く使っているのがFigmaです。いちばん大きな利点は、ブラウザを開くだけでチーム全員が同じファイルを見られることです。エンジニアにURLを送るだけで、画面の寸法、色、フォント指定まで確認してもらえます。「最新版のファイルどれですか?」というやりとりが消えました。
Auto Layout、コンポーネント、バリアブルといった機能は、デザインシステムを作るときに特に役立ちます。コミュニティにはUIキットやプラグインが山ほどあります。これは、後発ツールが簡単には追いつけない強みです。
良かった点
- リアルタイム共同編集の完成度が高い
- Windows、Mac、ブラウザを問わず使える
- プロトタイプからエンジニア向けの開発モード(Dev Mode)まで一つで完結する
- プラグインとコミュニティ素材が充実している
気になった点
- 画面数やコンポーネントが増えた大規模ファイルは、PCのスペックによっては重くなる
- 席の種類(Full、Dev、Collabなど)の料金体系が少し複雑で、チームが大きいほどコストが膨らむ
- ブラウザ前提なので、ネット環境が悪い場所では不安がある
- 機能が多く、初心者は最初に迷う
Sketch:Mac派の「軽さ」は今でも魅力
Sketchは昔からあるUIデザインツールです。一時期は「Figmaに負けた」と言われました。それでも、実際に触るとMacネイティブアプリならではの軽快さは残っています。ズームやスクロールの反応がよく、ネットなしでも落ち着いて作業できます。
ただし、制約もはっきりしています。編集できるのはMacだけです。Windowsのメンバーは、ブラウザで閲覧やコメントはできても、本格的な編集はできません。チームにWindowsユーザーが1人でもいると、この制約はかなり響きます。
良かった点
- Macアプリとして動作が軽く、操作感が自然
- オフラインでも作業しやすい
- 料金体系が分かりやすい(編集者だけが課金対象)
- 少人数や個人のUI制作には十分な機能がある
気になった点
- Windowsでは編集できない
- 共同編集の自然さ、プラグインやテンプレートの量はFigmaに及ばない
- 新しく参加するメンバーが「すでにFigmaを使える」ケースが多く、採用や引き継ぎで不利になりやすい
Canva:デザイナーじゃなくても「それっぽく」仕上がる
CanvaはFigmaやSketchとは設計思想が違います。UIの設計図を作るツールではなく、完成した見た目の制作物をすばやく作るツールです。
私は、SNS用のバナーと社内向けのスライドを作るのにCanvaを使いました。テンプレートを選んで、文字と画像を差し替えるだけです。自分で一から作るより圧倒的に早く、見栄えもかなり整います。Proプランでは素材やブランドキットなども使えます。月額の目安は約1,180円で、ほかの2つと比べても手頃です。
一方で、UIデザインの精密な設計には向きません。コンポーネントの管理や状態の切り替え、開発者への引き渡しといった用途は、Figmaが圧倒的に得意です。Canvaでアプリの画面を作ることもできますが、実務では厳しいと感じました。
良かった点
- 学習コストが低く、数十分で形になる
- テンプレートと素材が豊富
- ブラウザ・アプリ・スマホで使え、非デザイナーのチームでも導入しやすい
- 無料プランでもかなりのことができる
気になった点
- UI設計やデザインシステム向けではない
- テンプレートに頼ると、他のアカウントと似た見た目になりがち
- 細かい調整の自由度は、本格的なデザインツールに劣る
用途別に使い比べた感想
同じ案件を3つで作ってみて、感覚はこうでした。
| 作業 | 一番やりやすかったもの | 理由 |
|---|---|---|
| LPのUI設計 | Figma | Auto Layoutとコンポーネントで修正に強い |
| ひとりでのUI試作(Mac) | Sketch | 動作が軽く、集中しやすい |
| SNSバナー | Canva | テンプレートで数分で完成 |
| 社内プレゼン資料 | Canva | 見栄えが整いやすく、共有も簡単 |
| エンジニアとの仕様共有 | Figma | URL共有と開発モードが便利 |
コスパの考え方
「どれが安いか」は、人数と用途で逆転します。
- 1人でバナーや資料を作る:Canvaの無料〜Proで十分です。
- 5〜10人のプロダクトチーム:Figmaは席数に応じて費用が増えます。ただ、コミュニケーションコストが減る分、実質的には元が取れると感じました。
- Mac中心の少人数チーム:Sketchは分かりやすい料金で、十分実用的です。
なお、この3つは併用もできます。実際、私もUI設計はFigma、公開用のバナーはCanvaという使い分けに落ち着きました。
結局、誰がどれを選ぶべきか
Figmaを選ぶべき人
- チームでWebサービスやアプリを開発している
- Windows、Mac、ブラウザが混在している
- デザインシステムやプロトタイプを本格的に運用したい
- 迷ったらこれ。市場の標準なので、仕事でも転職でも役に立つ
Sketchを選ぶべき人
- 全員がMacで、ネイティブアプリの軽快さを重視したい
- すでにSketchのファイル資産がある
- 共同編集よりも、個人の作業効率を優先する
Canvaを選ぶべき人
- デザインの専門知識がない
- バナー、SNS投稿、プレゼン資料を短時間でたくさん作りたい
- マーケターや営業、個人事業主など、非デザイナーの制作用途
まとめ
私の最終的な評価は次のとおりです。
- 総合力・将来性:Figma
- Macでの軽快さ:Sketch
- 手軽さ・コスパ:Canva
「UIを設計するならFigma、Macで1人ならSketch、非デザイナーが素早く作るならCanva」。この基準なら、大きく外すことはないはずです。まずはFigmaとCanvaの無料プランを触ってみて、自分の作業にどちらが合うか確かめることをおすすめします。Sketchは、Macユーザーなら体験版で試してみてください。
最後にもう一度書きます。料金やプラン内容は頻繁に変わります。契約前に、各社の公式料金ページで最新情報を確認してください。
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