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Figma vs Sketch vs Canva 比較レビュー|3つ使い分けて分かった「選ぶ基準」

·12分で読める

「結局、Figma・Sketch・Canvaのどれを契約すればいいの?」と、友人やクライアントによく聞かれます。そのたびに「用途しだいだよ」と答えてきましたが、それでは答えになっていません。そこで今回は、同じ小さな案件(LPのUIデザイン、SNSバナー、社内プレゼン資料)を3ツールでそれぞれ作り、違いを整理しました。

先に結論を書くと、この3つは「同じ土俵の競合」というより、得意な戦場がかなり違うツールです。

まず結論:ざっくり選ぶならこう

  • Webアプリ・UIを複数人で作る → Figma
  • Macだけで、軽快に1人〜少人数で作る → Sketch
  • デザイナーではないが、見栄えのいい制作物を早く作りたい → Canva

詳しい理由は、このあと順番に書きます。

比較表(料金・スペックの目安)

料金は私が把握している公式の公開情報をもとにした目安です。為替、プラン改定、地域で変わります。契約前に公式ページを必ず見てください。

項目FigmaSketchCanva
主な用途UI/UX、プロトタイプ、共同作業UIデザイン(Mac専用)バナー、資料、SNS、動画など幅広い制作物
動作環境ブラウザ+デスクトップアプリ(Win/Mac)macOS専用アプリ+閲覧・コメント用のWebブラウザ+アプリ(Win/Mac/モバイル)
無料プランあり(ファイル数などに制限)体験版のみ(閲覧・コメントは無料)あり(機能は充実)
有料の目安有料プランは1席あたり月15〜16ドル前後(年払い)。用途別の席(Dev席・Collab席)ありStandardは1エディタあたり月10〜12ドル前後Proは月1,180円、年11,800円前後
リアルタイム共同編集◎ 標準で強い○ 対応するが、Figmaほど自然ではない○ 簡単な共同編集向き
プロトタイプ◎○△ 簡易的
プラグイン・拡張◎ コミュニティが巨大○○ アプリ連携が豊富
学習コスト中中低
デザイン職以外の人やや敷居が高いやや敷居が高い◎

Figma:チーム開発なら、ほぼ一択

私が一番長く使っているのがFigmaです。いちばん大きな利点は、ブラウザを開くだけでチーム全員が同じファイルを見られることです。エンジニアにURLを送るだけで、画面の寸法、色、フォント指定まで確認してもらえます。「最新版のファイルどれですか?」というやりとりが消えました。

Auto Layout、コンポーネント、バリアブルといった機能は、デザインシステムを作るときに特に役立ちます。コミュニティにはUIキットやプラグインが山ほどあります。これは、後発ツールが簡単には追いつけない強みです。

良かった点

  • リアルタイム共同編集の完成度が高い
  • Windows、Mac、ブラウザを問わず使える
  • プロトタイプからエンジニア向けの開発モード(Dev Mode)まで一つで完結する
  • プラグインとコミュニティ素材が充実している

気になった点

  • 画面数やコンポーネントが増えた大規模ファイルは、PCのスペックによっては重くなる
  • 席の種類(Full、Dev、Collabなど)の料金体系が少し複雑で、チームが大きいほどコストが膨らむ
  • ブラウザ前提なので、ネット環境が悪い場所では不安がある
  • 機能が多く、初心者は最初に迷う

Sketch:Mac派の「軽さ」は今でも魅力

Sketchは昔からあるUIデザインツールです。一時期は「Figmaに負けた」と言われました。それでも、実際に触るとMacネイティブアプリならではの軽快さは残っています。ズームやスクロールの反応がよく、ネットなしでも落ち着いて作業できます。

ただし、制約もはっきりしています。編集できるのはMacだけです。Windowsのメンバーは、ブラウザで閲覧やコメントはできても、本格的な編集はできません。チームにWindowsユーザーが1人でもいると、この制約はかなり響きます。

良かった点

  • Macアプリとして動作が軽く、操作感が自然
  • オフラインでも作業しやすい
  • 料金体系が分かりやすい(編集者だけが課金対象)
  • 少人数や個人のUI制作には十分な機能がある

気になった点

  • Windowsでは編集できない
  • 共同編集の自然さ、プラグインやテンプレートの量はFigmaに及ばない
  • 新しく参加するメンバーが「すでにFigmaを使える」ケースが多く、採用や引き継ぎで不利になりやすい

Canva:デザイナーじゃなくても「それっぽく」仕上がる

CanvaはFigmaやSketchとは設計思想が違います。UIの設計図を作るツールではなく、完成した見た目の制作物をすばやく作るツールです。

私は、SNS用のバナーと社内向けのスライドを作るのにCanvaを使いました。テンプレートを選んで、文字と画像を差し替えるだけです。自分で一から作るより圧倒的に早く、見栄えもかなり整います。Proプランでは素材やブランドキットなども使えます。月額の目安は約1,180円で、ほかの2つと比べても手頃です。

一方で、UIデザインの精密な設計には向きません。コンポーネントの管理や状態の切り替え、開発者への引き渡しといった用途は、Figmaが圧倒的に得意です。Canvaでアプリの画面を作ることもできますが、実務では厳しいと感じました。

良かった点

  • 学習コストが低く、数十分で形になる
  • テンプレートと素材が豊富
  • ブラウザ・アプリ・スマホで使え、非デザイナーのチームでも導入しやすい
  • 無料プランでもかなりのことができる

気になった点

  • UI設計やデザインシステム向けではない
  • テンプレートに頼ると、他のアカウントと似た見た目になりがち
  • 細かい調整の自由度は、本格的なデザインツールに劣る

用途別に使い比べた感想

同じ案件を3つで作ってみて、感覚はこうでした。

作業一番やりやすかったもの理由
LPのUI設計FigmaAuto Layoutとコンポーネントで修正に強い
ひとりでのUI試作(Mac)Sketch動作が軽く、集中しやすい
SNSバナーCanvaテンプレートで数分で完成
社内プレゼン資料Canva見栄えが整いやすく、共有も簡単
エンジニアとの仕様共有FigmaURL共有と開発モードが便利

コスパの考え方

「どれが安いか」は、人数と用途で逆転します。

  • 1人でバナーや資料を作る:Canvaの無料〜Proで十分です。
  • 5〜10人のプロダクトチーム:Figmaは席数に応じて費用が増えます。ただ、コミュニケーションコストが減る分、実質的には元が取れると感じました。
  • Mac中心の少人数チーム:Sketchは分かりやすい料金で、十分実用的です。

なお、この3つは併用もできます。実際、私もUI設計はFigma、公開用のバナーはCanvaという使い分けに落ち着きました。

結局、誰がどれを選ぶべきか

Figmaを選ぶべき人

  • チームでWebサービスやアプリを開発している
  • Windows、Mac、ブラウザが混在している
  • デザインシステムやプロトタイプを本格的に運用したい
  • 迷ったらこれ。市場の標準なので、仕事でも転職でも役に立つ

Sketchを選ぶべき人

  • 全員がMacで、ネイティブアプリの軽快さを重視したい
  • すでにSketchのファイル資産がある
  • 共同編集よりも、個人の作業効率を優先する

Canvaを選ぶべき人

  • デザインの専門知識がない
  • バナー、SNS投稿、プレゼン資料を短時間でたくさん作りたい
  • マーケターや営業、個人事業主など、非デザイナーの制作用途

まとめ

私の最終的な評価は次のとおりです。

  • 総合力・将来性:Figma
  • Macでの軽快さ:Sketch
  • 手軽さ・コスパ:Canva

「UIを設計するならFigma、Macで1人ならSketch、非デザイナーが素早く作るならCanva」。この基準なら、大きく外すことはないはずです。まずはFigmaとCanvaの無料プランを触ってみて、自分の作業にどちらが合うか確かめることをおすすめします。Sketchは、Macユーザーなら体験版で試してみてください。

最後にもう一度書きます。料金やプラン内容は頻繁に変わります。契約前に、各社の公式料金ページで最新情報を確認してください。

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